ばかばかしいので、軽く書きながしますが。
先週、トヨタの新型プリウスのアクセルの異常の問題で、リコールが発生し、トヨタは、40万台以上の、故障車の修理に応じねばならないと言うことになりました。
この問題は、トヨタがリコールを認める前に、アメリカでは、だいぶ問題になっていたらしく、そこら辺を指して、トヨタを大スポンサーとしている、日本のマスコミは、「アメリカの陰謀」、「対米戦争の始まり」と、見当違いな大騒ぎをしています。
ちなみに、余談にすぎませんが、同じ時期、ホンダのアコード、および系列車種で、やはり40万台を超す、リコールが発生していることには、トヨタをスポンサーとするマスコミはあまり触れません。
はっきり言って、マスコミの言い分は、狂気です。
製品に欠陥があった。それを認めたから、リコールをした。なのに、それが、まるで、アメリカのトヨタいじめであるかのような、一斉報道には、疑問しか湧きません。
トヨタは、非を認めて(リコールすると言うことはそういうこと)、誤りを是正すべきです。なのに、マスコミに金をばらまき、世襲経営者に傷が及ばぬよう、あたかも、この騒ぎが、アメリカの陰謀であるがごとき宣伝を展開しています。
これこそが、世襲経営者による、新自由主義的、利己主義に基づく経営にほかなりません。
従来の、普通の日本企業なら、リコールをした時点で、頭を下げ、ひたすら詫びに徹したことでしょう。それが、国際的にスタンダーかどうかは別として、リコールを宣言しながら、アメリカとの戦争だと、マスコミがこぞって騒ぐ今のあり様は、トヨタ創業家の御曹司をかばうために、広告費を大量に出稿したトヨタの意向を受けての、欺瞞以外の何物でも無く、自らの不始末を、他国の政府の責任に転嫁すると言う、トンでも無いことを言っているのです。
確かに、トヨタ、プリウス、リコールまでに、アメリカで、かなりの批判が出ていたのは事実のようです。
しかし、リコールしたと言うことは、それが事実無根の誹謗ではなく、実際の欠陥だと認めているわけです。
ところが、リコールを決定し、御曹司社長が記者会見をした翌日から、雑誌を中心としたマスコミは、トヨタは悪くない、悪いのはアメリカだ、と言う、ワンパターンな論調に埋め尽くされています。
これは異常です。
トヨタの創業家至上主義が現れただけで、トヨタへの信頼は、一層損なわれたことでしょう。
でも、サラリーマンの広報部長たちは、御曹司をかばう論陣を張らせるために、本来なら、非正規労働者に還元されるべき余剰金を、マスコミ操作に投じたわけです。
このような、異常な状態が、「新自由主義」がもたらす、異常な価値観であると断言できるでしょう。
金さえ出せば、正義が買える、と思い込んだ、資本家およびその下僕のサラリーマンたちの思考が手に取るようにわかります。
今、日本の週刊誌がどれだけトヨタ擁護に叫ぼうと、訴訟社会アメリカにおいて、こんご起きるであろう数万件の訴訟に、トヨタが責任を負わずに済むわけではありません。
自らの過失にしても、悪があったのに、それを、「日米戦争」とまで言う以上は、そのマスコミ自身を含めて、対米従属から逃れる道を模索しているのか、というとそうではありません。
沖縄で、暴行を受けた女子中学生を、実名報道されたくなければ、強姦の申告を取り下げろと脅したのは、新潮社です。かように、アメリカ様の手先で、日本国民の敵だった、マスコミが、スポンサーの意向で、「対米戦争」などと言っているのは、嗤うほかはありません。
この際、ぜひ、普天間移設は無しにして、海兵隊はサイパンに行ってもらうようにいえばどうでしょう?
言えませんか?新潮社を含めて、マスコミは、根性無しの非国民ですね。
自分が犯した過ちを公式に認めながら、マスコミを使って、それを逃れようとするトヨタの卑怯さ、卑劣さも際立ちますね。
思えば、秋葉原、大量殺傷事件の犯人も、トヨタの系列会社の期間雇用社員でしたね。トヨタがどれだけ、日本社会で悪辣なことをしてきたのか。その上、40万台を超すリコールをせねばならない商品を出してきたのか。
世界に冠たる、と言われた、トヨタの看板方式も、地に落ちた、と言わざるを得ないでしょう。
創業家の御曹司を守るために費やす金があるなら、安全と、社員の福利に費やすべきでしょう。豊田家の御曹司一人が名誉を失ったとて、日本には何の痛痒も無いです。と言うか、世襲の悪さが、これでまた確認できたと言う物です。
なのに、マスコミは、トヨタマンセーの一色。
この国は、金があるものの言いなりなる、金主主義の国なのだと言うことが、良くわかります。
トヨタに限らず。
同様の、新自由主義的な、他方で血縁重視の世襲による経済、政治を、もうやめませんか。
そう言いたくなるこの頃です。
posted by ジャッカル at 22:48|
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