2010年02月03日

普天間基地は、グァム移転を第一案とすべきだ

 民主党の閣僚たちは、まだ政権党としての自覚に欠けるとしか思えない発言を繰り返している。

 単に、政党に属する立法府の一議員としての発言と、大臣、副大臣、官房長官など、行政府の責任ある立場とでは、発言の中身対する責任のありようが違う。

 最近の不見識発言を列挙しよう。

 平野官房長官、「名護市長選挙の結果を斟酌しない。」(鳩山首相が、地元の意志を尊重すると述べたことに反する。)。「基地建設に地元の了解は不要」、「法的措置もあるのではないか。」などなど。
 「法的措置」というのは、土地収用法を念頭においているのだろうが、米軍基地は収容対象事業には該当しない。単に、平野が法律について不勉強なのに発言するという、馬鹿、もしくは無責任なのであろうか。

 ついで、野田財務副大臣が、2011年度からの、子供手当て満額支給は無理、と発言し、翌日、鳩山首相が、国会で満額支給を明言した。

 さらに、昨日には、岡田外務大臣が、「普天間基地の継続使用も」っという、1996年の「SACO合意」以前に逆戻りする発言をした。

 どの発言も、個人の発言に過ぎず、何らかの根拠、または見識に基づくものとは思えず、すべて、首相が否定するという顛末になっている。おそらくは、既得利権の維持を願う、官僚からの入れ知恵なのだろう。

 言論の自由は保障されているし、議員、政治家として意見を発信していくのは重要なことではあるが、立法府の議員としての立場と、予算執行権限を持つ、行政府のメンバーとしての発言では意味合いが違うことが、民主党の面々にはまだわかっていないらしい。

 ここら辺は、まだ未熟というべきか。しかし、いつまでも未熟なままでは、国民が堪らない。

 さて、問題となっている、普天間基地の移設・代替基地の建設についてだが、私は、グァム島への移転を求めたい。

 一部、軍事偏重主義者は、海兵隊が日本の防衛に寄与すると言っているが、それは大きな間違いである。
 アメリカ海兵隊は、アメリカのためにのみ動き、しかも海外へ侵攻することを基本にしている部隊である。
(ウィキペディアの海兵隊に関する記述・・・「(アメリカ海兵隊は)アメリカ合衆国の法律の規定に基づき、海外での武力行使を前提とし、国の権益を維持・確保するための緊急展開部隊として行動する。また、必要に応じて水陸両用作戦(上陸戦)を始めとする軍事作戦を遂行することを目的とする。」)。

 沖縄にいる、アメリカ海兵隊第三軍団は、アジア・インド洋方面への、アメリカの外征のために存在するのであって、日本の国土防衛はその任務には入っていない。

 少し前、鳩山首相は、「抑止力として」必要と述べてはいるが、日本の国土防衛に寄与するとは、言っていない。

 つまり、沖縄の普天間基地に駐留する、アメリカ海兵隊の部隊は、アメリカの都合で沖縄にいたいというだけであり、日本にとって、絶対いてほしいという存在ではない。

 既に、市街地にある普天間基地の危険性や騒音の問題は、一刻も早い解決を必要としており、その意味で、「SACO合意」以降、辺野古にこだわり、さらに地元土建業界の利権目当ての引き伸ばしの影響を受け、その後、海兵隊の一部、グァム移転の話まで出てきて、普天間基地移設先が決まらぬまま、ずるずると今に至っている。

 「SACO合意」後の、名護市での住民投票結果も、基地建設反対であった。
 それを、地元市長選挙で、推進派(土建利権派)の当選を、住民の意志と強引に解釈し、辺野古移転を進めてきたのが自民党政権であったが(もちろん、土建利権の一部は自民党に入る予定だった。)、民主党政権になり、鳩山首相が、地元の意志を尊重するとして、名護市長選挙の結果を待った。
 結果、僅差とはいえ、基地建設反対を明確にした稲嶺氏が当選した。
 これを無視することができるとは思えない直後に、平野官房長官の妄言とも言える発言である。
 さらには、移転先がそう簡単には見つからないことから、市長選から1ヶ月も経たないうちに、もう岡田外務大臣は、普天間基地使用継続を口走った。

 まことに、不見識極まりない閣僚たちであろうか。
 それとも、鳩山首相の指導力不足か。

 私は、上記の海兵隊の目的からして。そして、今、普天間基地で運用されている、海兵隊員輸送用ヘリが、V-22「オスプレイ」・ティルトローター垂直離着陸機に代替しつつある中、「オスプレイ」の航続距離(空中給油を用いれば3,800キロ)、速度(現有ヘリの1.5倍)であることを考えれば、沖縄からグァムに海兵隊の兵員の主力を移転しても、アジアにおける展開に支障をきたすとは思えず、沖縄から、退去してもらいたいと思う。

 特に、海兵隊は、小型の空母とも言うべき強襲揚陸艦を旗艦として運用されるが、普天間基地では、海兵隊所属艦船との連携が不十分であり、佐世保等に常駐する母艦がやってくるまで待つのが現状であるが、グァムは、長年の間、第七艦隊の基地があり、母艦との連携もスムーズに行えるはずである。

 アメリカが沖縄にいたい理由は、世界で日本のみと言う、「思いやり予算」が欲しいからである。

 ならば、日本政府は、さまざまな交渉を行うべきである。アメリカの言いなりになるのではなく、日本国内に基地をつくると言うなら、思いやり予算の削減や、日米地位協定の廃止または改定などを条件に、交渉をするべきなのである。
 そのためには、最初から、「普天間維持」とか、「辺野古ありき」では、交渉の余地すらない。

 対等の日米関係と言うなら、まずは、アメリカ軍はアメリカにお引き取り願いたい。軍事上の不便は兵器技術の進歩で解消されたではないか。どうしても、日本国内に基地が必要なら、アメリカが直接、地域と交渉しろ。そうでないなら、上述のような条件を飲め、と交渉すべきなのである。

 である以上、まず、日本政府が主張すべきは、普天間基地、グァム移転である。そこからやっと交渉が始まる。
posted by ジャッカル at 18:40| Comment(0) | TrackBack(2) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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