2010年09月30日

「アジェンダ政党」が聞いて呆れる「みんなの党」

 ブログ再開最初から、ブックマークしてくださった方が数十名いて、超弱小ブログながら、幸先の良い滑り出しとなったことに御礼申し上げる。

 さて、自画自賛になってしまうが、尖閣諸島問題については、さっそく中国側から関係修復への秋波が送られ始めたようで、ほぼ昨日の私の記事の通りになりつつある。

 こうなると梯子を外された形になるのは、この問題を、民主党政権追及の道具にすると息巻いている自民党谷垣総裁と、「アジェンダ政党」を標榜し政策で勝負すると言っていたのに、臨時国会に際して何の政策も提言しないまま、やはり尖閣諸島問題を追及すると喚いている「みんなの党」の恥知らずさ加減だ。

 私のような政治素人ですら、中国の過去の行動と、現在の日中関係を考えれば、早晩関係修復に動き出すことは簡単に予想できた。なのに、臨時国会で倒閣の目玉にするとまで言い切った両政党の首班の物知らずさ、先読みの甘さは、嗤うほかは無い。
 検察の手続き論やら、「隠れた指揮権発動があったと思う」などという憶測に基づいて、彼らが言うところの経済情勢に喫緊の課題があり、臨時国会を延長すべきだと、という言葉と裏腹な、尖閣諸島問題の取り上げ方だ。これもまた嗤うほかは無い。

 そもそも、自民党の新執行部は、2年前、麻生前首相が総裁選で勝利した時の小手先の総裁選を演出するために立候補していた顔ぶればかりである。若返りを図ったと言っても、実は過去の崩壊した自民党政権当時の有力者にすぎない。これで、河野太郎あたりが出てくるなら、自民党も良きにつけ悪しきにつけ、変わり始めたと言っても良かったのが、顔ぶれが全く変わらないあたり、相変わらずの年功序列、派閥均衡人事による、見せかけの若返りにすぎない。
 まぁ、コイズミの息子(俗にコネズミと呼ぶ)辺りを選挙の応援演説に駆り出すあたり、まだコイズミ幻想から脱却しておらず、日本を「失われた10年」から、「失われた20年」にしたコイズミおよびそれ以降の、3人のたらいまわし首相の時と変わらず、国民に格差と貧困の拡大を招いた新自由主義から訣別できていない証拠であろう。
 だから、つい最近のNHKの世論調査で、自民党に再び政権を担当させたいか?の問いに、「どちらかと言えば」、を含めれば7割の回答者が、「そう思わない」と答えたことに、自民党への国民の評価が歴然と表われている。

 4日前のブログ再開時に書いたように、私は無党派リベラルであるが、未だに安倍晋三(APA壺三と言うあだ名がある)辺りが、「神道政治連盟」とやらの会長として倒閣を叫ぶ辺り、自民党には絶対に、存在を辞めて欲しく、55体制の残滓として消えて行ってほしいと思っている。

 しかし、もっと嗤うべきは、渡邊喜美の「みんなの党」である。
 正体不明のこの党は、実は、自民党の「元有力者」の森喜朗の事務所の一つと、政党事務所の住所が一緒なのである。自民党清和会のボスで、「サメの脳みそ」と呼ばれ、失言・暴言王だったのに、長年にわたって、キングメーカー気取りだった、森喜朗(シンキローとも言う)と、何らかのつながりがあるのは間違いないのである。

 要は沈みかけた自民党からいち早く逃げ出した、ネズミに過ぎない。差別化を図るために「アジェンダ政党」を標榜し、政策で勝負すると言って、参院選では躍進したが、党としての底力が無く、政策立案能力に欠けるため、その後、ほとんど目立った政策提言は行っていない。自民党の言い分の一部修正のようなことを述べているだけである。今後国政選挙があるとすれば、3年後のひょっとすると衆参同時選挙だが、それまでに国会で存在感を示せなければ、消滅していくであろう政党である。

 特に注意すべきは、渡邊喜美が結党当時主張した政策は、公務員給与削減を中心とした「小さな政府論」であり、まさにコイズミ改革の新自由主義の衣鉢を継ぐ政党に他ならない。新自由主義により「失われた20年」になったのは間違いないところであり、疲弊した国民生活には、何のメリットももたらさない。   さらに、その上、「アジェンダ政党」を名乗りながら、旧態然たる政策主張しか無く、今回も、降ってわいたような尖閣諸島事件を、与党追及の道具と叫ぶあたり、看板に偽りありと言うべきか。

 特に、この政党の参議院議員には(前回の参院選では非改選)、元は薬害エイズの訴訟原告団として、社民党系、共産党系、もしくはリベラル系の市民の支持と応援で無所属で当選しながら、「みんなの党」への支持率が、瞬間風速ではあっても、一時は公明党並みになったのを見て、薬害エイズの元凶となった、都市型企業優先の新自由主義の「みんなの党」に鞍替えして支持者の怒りと失望を買った、川田龍平のようなポピュリストがいる程度の党である。理念も人間性も政策もあったものではない。まさに「風見鶏」政党の象徴であろう。
 ちなみに私の知る、川田龍平の選挙を支援した市民グループの人々は激怒しており、次の選挙での落選はほぼ間違いない。

 このような、「表示偽装自民党」である「みんなの党」などへの支持は、可能な限り早く辞めてもらいたい。民主党は支持できないが、自民党の長年の悪政には飽きたという保守層の支持を集めたのだろうが、それなら、実はやはり保守2大政党の一翼であり、自民党と大差ないが、まだ清新さ(物なれなさでもある)のある民主党支持の方がましである。

 私は、「自民党的な物」(金を中心にした悪徳政党で、世襲ばかりの私利私欲しか無い、国民生活など眼中にない、国政を私物化してきた化石のような政党)を、せん滅することがまず必要だと考えているので、機会があれば、自民党と「表示偽装自民党」の「みんなの党」への批判は欠かさず行っていきたい。  

 私は、自民党的な政党が消え、民主党を保守とするなら、その他の意見を持つ、政権を担いうる実力を持った複数政党が存在することが望ましいと考えている。その意味では民主、自民ともに主張している、衆院の比例代表区の定員削減には、党利党略であって大反対であり、どうせなら、議員定数自体は減らす物の、選挙は全数比例代表にするのが筋だと思っている。死に票や「1票の格差」の問題も是正され、民意がより正確に反映される。

 この意味で、自民党および「みんなの党」は、消滅していくべき政党であると考えている。 
 あまり聞かない意見だとは思うが、高福祉高負担を理想とする私にとって、その対極に位置する自民党や「みんなの党」は、存在を許せない政党なのである。

 今日は、この程度で。臨時国会での迫力と能力を欠く、上記2党の醜態を今後も徹底批判していきたい。

 ただ、私は、正体が見えてきた民主党の、保守的体質にも批判の目線で臨む。弱小なりと言えど、理想を掲げてこのブログを書いて行きたい。

 今後ともよろしくお願いしたい。
posted by ジャッカル at 02:08| Comment(1) | TrackBack(6) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>梯子を外された形になるのは

自民党は、万年野党体質が、定着している感じですね。
民主党の批判で点数稼ぎに走っているのでしょう。
それで、今度の尖閣諸島なんて、民主党を叩ける材料が
出てきたと思ったら、それに飛びつくんだろうと思います。

みんなの党は、風を見ているのだろうと思います。
尖閣諸島のことがにわかに注目されて、
民主党への批判が集まっている、
それで、このねたで民主党を叩けば
世論受けするとでも考えたのでしょう。

ちなみに、みんなの党の「風まかせ」ぶりは、
「子育て手当て」のとき顕著でしたよ。
http://taraxacum.seesaa.net/article/155909610.html
Posted by たんぽぽ at 2010年10月01日 22:37
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