2010年10月01日

現在のマスコミは、どちらの方を向いているか?

 不定期更新と言いながら、今日で3日連続の記事となる。出だし好調で、アクセス数がどんどん伸びているので、アクセス数至上主義は採らないつもりだったが、もう少し読者を増やしたくて、今日も記事を書く。

 毎日記事の主旨があちこちに飛んで申し訳ないが、今日は、先日の尖閣諸島事件以来、やたらと主戦論に近い論調で、「弱腰外交」、「土下座外交」などの煽情的な言葉で、政府・民主党を非難し続けるマスコミと、既に中国が軟化し始めて、事件は終息に向かいつつある今、なぜ、未だに大声でマスコミ(特に週刊誌)が騒ぎ続けるのかを分析したい。
 また、この記事の中身は、一部ブログで最近顕著な、植草一秀・元大学教授の「知られざる真実」と言う人気ブログに感化と言うか、盲目的に依存している、一部似非左翼ブログ(その多くは、政権交代時には、反自民党の、「自エンド」運動に参加していたブログだ)の唱える、マスコミを含めた「悪徳ペンタゴン」(「政・官・財・マスコミ・あと一つはアメリカだったかな?」のこと。植草一秀の造語であり、彼のブログでは毎日狂ったように使われている言葉)についての、誤った認識への批判の意味も兼ねた記事にしたいと思う。

 さて、尖閣諸島問題は、一昨日の記事で予測して以来、急きょ中国側が軟化の姿勢を見せ始め、レアアースの輸出停止も解除が確認され、関係修復を願うと言う幹部の発言も出始め、「謝罪と賠償」要求についても、今は全く触れなくなっている。対抗措置ではないかと言われた、ゼネコンのフジタの社員の拘束も4人のうち3人が解放された。今後は、ある程度のレベルの政府要人同士の非公式接触からはじまり、徐々に和解に向けた道を探ることになろう。

 狂気の軍国主義復古論者であり、「神道政治連盟」会長の安倍晋三の愚か者は、数日前に、民主党政権の弱腰は国益を日一日と損ない、政権担当能力が無く、可能な限り早く倒閣すべきだ。っと述べた。彼の言い分では、軍事的対抗措置を採るべきだと言うのだ。狂人安倍に限らず、民主党内部にも、尖閣諸島に自衛隊を配備しろ、などと言う趣旨の建白書(大時代的な言葉だ)を出した議員たちもいる。
 菅政権にとっては、まさに内憂外患であり、降ってわいた突発事件(とはいえ、船長逮捕と言う強硬策を採ったのは菅政権だが)で、臨時国会冒頭から、自民党を中心にした野党から「理不尽な」攻撃にさらされている状態だ。

 しかし、既に関係修復の動きが出始め、マスコミのスポンサーである経済界にとっても、日中間の経済・貿易は、抜き差しならない状態で、一刻も早く関係正常化を望んでいるはずなのに、なぜ、マスコミは戦前の「三国干渉」(日露戦争で獲得した遼東半島の領土について、英米などの三国が干渉して、日本に領土を放棄させた事件。これに怒った市民が日比谷で暴動を起こし、レストランを焼き打ちしたと言う事件があった。)のころを彷彿とさせるような過激で煽情的な見出しで(内容は大したことは無いが)、対中国強硬論、民主党政権非難の記事を連日載せているのか?(主に雑誌メディア。新聞やテレビはそこまでひどくは無いが基調としては、似たような物)。

 植草一秀の主張によれば、自民党当時から使っていた「悪徳ペンタゴン」非難の論調を、政権交代後変えることなく、今度は民主党政権が、悪徳ペンタゴンの中の「政」であり、マスコミは、民主党の特に菅政権(植草およびその盲目的支持者は、小沢一郎を熱狂的に支持していたからか)が握っていることになっている。証拠として、私としては読むと頭が痛くなるのだが、植草のブログの記事のURLを貼っておく。http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-409b.html おひまがあれば、後々の参考のためにお目通し願いたい。

 さて、植草のブログでの主張、および、なぜか反自民だったはずなのに、いつの間にか自民党の主張と合わせるかの様に、また悪徳ペンタゴンの一角のマスコミの論調をまる写しするかのように、菅政権たたきを展開しているブログの多く(元・政権交代ブログで、今は植草真理教の盲目的信者になったブログ。代表的な物には「カナダde日本語」や「晴天とら日和」などがある。)の主張はどこかおかしい。

 民主党代表選後の上記引用の植草のブログ記事からすると、悪徳ペンタゴンの一角、マスコミ(彼らは好んで「マスゴミ」と呼ぶ)は、菅政権の支配下にあるはずである。それなのに、自民党の菅政権批判とほぼ同じ内容のマスコミ報道を引用してまで、上記の各ブログは菅政権非難をしている。どこかおかしくは無いか?菅政権が悪徳ペンタゴンの仲間であるはずの、マスゴミから攻撃を受けているのが現状なのにである。

 植草の主張は政権交代前も後も変わらず、政権交代後、一夜にして、悪徳ペンタゴンの一角の「政」は、自民党から民主党菅支持派にすり変わってしまったそうだ。本当に政治とマスコミの癒着があったとして(自民党政権下で、それがある程度は存在したことは、私も大学時代情報操作についての研究や、世論調査・社会調査に関するゼミを取るなど、昔から関心と知識がある。癒着と言うか、自民党からの圧力がマスコミに加えられたり、マスコミの政治部記者たちの自民党との蜜月関係があったのは知っている。) 
「悪徳ペンタゴン」は、植草の造語だが、少なくとも政官財のトライアングルと、マスコミもこの「財」の中の一員として、自民党政府寄りであったことはほぼ間違いない。

 だが自民党下野後、1日にして政府民主党がマスコミの支配権を握ったとは考えにくいと言うのが私の見解だ。そうなったと言う証拠は無いし、実際、今、マスコミは菅政権を煽情的な言葉で攻撃し続けている。

 この理由は明白だ。日本の大手マスコミは朝日新聞系列を含めて、55年体制以来、いやある意味戦後、現在のマスコミが成立して以来ずっと、自民党と親密な関係にあった。特にネオコン系と関係が深く、右翼的論調の産経(3K・臭い、汚い、けがらわしい。これは私の造語)新聞系列と、発行部数日本一の読売新聞系列は、自民党支持をほぼ明確にしている。また、今一番強硬論を叫ぶ雑誌メディアでは、新潮社、文芸春秋社、小学館あたりが、親自民であろうか。ただ、最近はどのメディアも、反民主政権のように見える。

 長々と前置き(ここまでは前置きです。)を述べたが、結論に入る。

 つまり、日本のマスコミは、ある程度政治との癒着もしくは相互互恵関係にあったと言える。その点では、植草を否定するものではない。しかし、そこにおける「政」は自民党政権のことなのである。 
 そして、植草の誤りと言うか憶測と言うか嘘は、マスコミが今も癒着しているのは、菅政権では無く、依然として自民党なのであり、自民党の再度の政権奪取を支援するために、民主党攻撃に血道をあげ、臨時国会冒頭で、経済問題は喫緊の課題と叫んでいたはずの自民党が、経済問題には触れずに尖閣諸島事件を声高に叫び、昨日も塩崎元官房長官が、聞いていると理不尽さがわかるような陳腐ではあるが、過激な口調で、民主党幹部を委員会で攻撃したのと同じ論調で、マスコミは記事を書いているのである。

 考えてみれば少なくとも納得のいく推測が成り立つ。まず、政治とマスコミの関係は、圧力と個人的癒着からなっていた(学生時代に学んだ知識)。政府は、テレビ局に対して、放送の許認可権を持つ。それをちらつかせながら、自民党は時に民放に圧力を加えていた。過去のベトナム戦争の時、故・田英夫が、今で言うニュースキャスターのような立場でベトナム戦争を、アメリカ非難的論調で現地から報道した時、自民党政権は、上記許認可権を脅しに使い、田英夫をマスコミから追放させた経緯がある。

 また、個人的癒着と言うのは、なぜか、政治部記者で記者クラブ出身の自民党議員が多くいたと言う事実である。高給取りとは言え、新聞記者が世襲でも無いのに自民党国会議員になれたのは、親自民記事を書くことへの褒美としての癒着関係であったと推測される。

 結果、戦後ずっと、自民党の長期政権が続いた背景には、マスコミが多かれ少なかれ、自民党寄りの論調を取り、北朝鮮の拉致問題や北方領土問題などで、親自民の意見を述べ続け、逆にアメリカの沖縄占領・その後の基地支配については、批判を全くしないと言う、偏った報道姿勢であったのである。

 植草と私が違うのは、そしてここが一番肝心なのだが、マスコミは今でも自民党寄りなのである。それは日本の右翼的保守と密接に結び付いてきた。そして右翼的保守は、自民党とほぼ重なる。 
 植草の言うとおり、マスコミが菅政権の支配下にあるのなら、現在の、しかも既に鎮静化に向かっている尖閣諸島問題で、マスコミが菅政権を戦前の戦意高揚のような狂気じみた見出しで批判を続け、自民党が臨時国会で民主党攻撃に使うのと同じ論旨でもって、報道や主張をしていることの説明がつかない。
 また、考えてみれば当然だが、50年以上も続いた(1993年の短期は除く)自民党政権が長年にわたって育んできたマスコミとの蜜月関係が、政権交代後1日にして、しかも民主党の一部である菅陣営の手に渡るとは考えにくい。なぜなら、政治とマスコミの関係は、上述のテレビ局への許認可権の圧力を除いては、人間関係に負うところが大きいという点にある。国会議員にしてやる。または、自民党寄りの意見を報道する記者は政治部で出世が早い、などの事実がある。

 比較的反自民的な、東京新聞の幹部から直接聞いた話しだが(その人物は社会部)、コイズミ時代のイラク人質事件において、自衛隊派遣の布石として、人質になった奴の方が悪いのだ、っと言う「自己責任論」の「キャンペーン」をマスコミらが総動員で張った時、東京新聞内でも、政治部は「自己責任論」を取り、「自己責任論」を批判しようとした社会部は東京新聞でも少数派だったそうである。

 このように、「人的関係」で結び付いていた自民党と、マスコミの政治部の記者との癒着が、政権交代後一夜にして変わるとは考えにくい。考えうるのは、まだ民主党が政権基盤を安定化させないうちに叩いて、再び自民党政権に戻し、自分達の出世、栄達を望むと言う図式の方がわかりやすい。

 もちろん、政権交代前から、非自民で、民主党側に傾いていた記者もいたかもしれない。しかし、マスコミの中枢、新聞社で言う、デスクとか、論説委員とかは、親自民的言説で出世してきた人物がほとんどを占めていて、マスコミの論調のほとんどは親自民で固定されて50年以上の関係が続いていたのである。

 以上を持って、マスコミが今、鎮静化しつつある尖閣諸島事件について、未だに声高に強硬論を述べる理由と、植草一派の言う、菅政権が悪徳ペンタゴンの一角と言う妄説を、論理的(のつもり)に批判した訳である。

 くどくなったと言う反省はあるが、私は文章を書き始めると、途中推敲はせず、一気に書いてしまう性格なので、読みづらいであろうことについては、お詫び申し上げる。

 ただ、植草一秀と言う、性的に異常な性癖を持つ人物が痴漢容疑で2回にわたり逮捕されたと言う事実は、その事件を捏造、陰謀と決めつける本人及びその腰ぎんちゃく達の言い分よりも、彼の人物を示すものとして説得力がある(私は植草を直接知る人物から、植草の性癖を聞いた。痴漢よりももっと変態的な性癖を持つそうだ。)、そう言った人物が書くブログがブログランキングで上位にあり、それに追従する似非リベラルブログがネット上で、本来の国民感覚からずれた論陣を張っていることに対するアンチテーゼとして、そして、今、自民党が、寝ようとする子を叩き起こす様に、尖閣諸島問題を国会で取り上げていることを、マスコミが支援している事実の裏付けとして、私の意見を述べたまでである。

 以上

(PS、性的に異常性癖であるからと言って、その主張する意見が間違っていると言うのは、私自身もおかしな言い分だとは思う。しかし、植草のブログの基本論調が、検察を含む、自分を逮捕・起訴した、警察、検察。ひいては国家権力への反発、いや、私怨から出ている感じがするのは事実である。)
posted by ジャッカル at 03:58| Comment(0) | TrackBack(4) | マスコミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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