2010年10月04日

【ニュース】検察審査会、小沢一郎氏を強制起訴相当と判断。

 つい30分ほど前にニュース速報が流れました。ネット上でも次々にニュースが報じられています。

 民主党元代表、小沢一郎氏の政治資金規正法違反事件(いわゆる「陸山会事件」)について、東京第五検察審査会は、これまでの、不起訴不当 ⇒ 検察が再聴取後不起訴、に対して「起訴相当」の議決をしました。
検察審査会について)。

 これで、小沢氏は、裁判所が選定する弁護士によって、強制的に起訴されることになります。
 これを受けて、議員辞職を求める声が出るのは間違いありません毎日新聞の速報)

 私自身は、小沢氏が好きでは無く、民主党代表選で敗れて良かったとは思いますが、もし小沢氏が代表になっていたら、民主党政権は、単に危機に陥るだけでなく、内閣総辞職となった可能性もあります。少なくとも首相になっていたら、その地位にとどまり続けることは難しかったでしょう。

 元々自民党を含めた保守系野党は、この臨時国会で「政治と金の問題」をメインに与党を攻撃する予定でした。多分、小沢氏が代表選に勝ち、首相になることを想定していたのでしょう。
 そのあてが外れて、自民党は、突発的に起きた尖閣諸島漁船衝突事件を争点として臨時国会が始まりましたが、今回の小沢氏起訴確定で、再度小沢氏の「政治と金の問題」をターゲットに国会で追及していくことでしょう。

 このテーマでは、保守系だけでなく社民党や共産党も、政府・民主党を追及することは間違いありません。ただ、この事件で、国会が停滞することは避けてほしいと思います。
 また、この場合、裁判は検察官代わりの弁護士が公判を維持することになるのでしょうが、裁判自体は、裁判員裁判ではなく、裁判官が直接審理することになります。判決がどうなるかは、全くわかりません。

 政府・民主党の元代表であり、鳩山内閣では幹事長を務め、今は無役と言う物の民主党内最大のグループの領袖である小沢氏の起訴は、政界・政局に大きな影響を与えるでしょう。
 ただ、菅首相としては、「菅降ろし」の政局をしかけられる可能性が遠のいたわけで、内心ホッとしているのでは無いでしょうか?

 この事件に関して、小沢氏を熱狂的に支持していたネット上の一部の人々は、また「陰謀だ!!」と叫ぶかもしれませんが、裁判にかかることになった為、検察の事情聴取とは異なり、法廷は公開されているので、事実関係を含めいろいろと明らかになるでしょう。とにかく、こうなれば、裁判の結果を待つしかありません。

 なお、私見ですが、自民党が政権にいた頃は、政治資金収支報告書の不記載や改ざんは毎年のように起きて、その度に、秘書や事務員の責任にして、政治家自身は起訴を免れてきました。いや、検察に事情聴取されることすら希でしたでしょう。
 ある意味、今回検察が陸山会事件を俎上に乗せたこと自体、自民党に媚びる検察官僚の恣意的な捜査であった可能性も指摘されています。

 他方、検察が小沢氏を事情聴取し、不起訴とした直後に、民主党は「取り調べの可視化」を見送り、またあまり報道されていませんが、上級官僚の人事権を政治家が握る、と言う方針から検察官僚を除外すると言う事になったのは、小沢氏が民主党幹事長であった時期で、小沢氏と検察の間で、密約めいたことがあったのでは無いかと、疑う向きもあります。

 私は、常日頃、いわゆる「陰謀論」を、「思考停止」状態として強く批判してきましたが、世の中、陰謀や策略・密約が無いと言うわけではない事も事実である以上、上記のいずれかは、ありうる話だとは思います。
 ですが、これで公開の裁判にこの事件はゆだねられることになったわけで、しかも、最近、権威が地に落ちた検察ですが、今回は検察官は、選定された弁護士と、検察事務官との仲介をするだけなので、検察官は何もできません。
 証拠のねつ造と言うショッキングな事件があった後だけに、裁判所に指名される弁護士が、適正に公判維持をしてくれるものと期待します。

 その裁判の結果次第では、小沢氏は政治生命を失う可能性もあります。民主党内の反小沢派からも、
議員辞職要求が出ることも考えられ、当面民主党内は大揺れに揺れることでしょう。

 少なくとも、民主党代表選後、雑誌メディアで取りざたされていた「10月に、小沢氏が菅降ろしの政局をしかける。」っと言う可能性は無くなったと思います。
 まぁ、小沢氏が先手を打って、民主党を割ると言う可能性もありますが、この検察審査会の決定のため、着いて行く国会議員はかなり少なくなると思われ、その可能性は少ないと思います。

 ここで、私個人の感情や印象を基にした小沢氏についての私見ですが、自民党時代は、故・竹下元首相、故・金丸氏と言った、「経世会」の土建利権政治家の秘蔵っ子で、自身も土建利権政治家とみなされていました。
 また、バブルが崩壊し、故・金丸氏が国税庁に摘発されて政治の表舞台から去り、間をおかずに死去した後、小沢氏は、自分たちの腐敗の構造を、他人面して批判する形で自民党を脱党し、自民党を「守旧派」などと批判しました。
 私は、この変わり身の早さや、自民党を裏切り、自らの行為を棚に上げて、もといた党を批判する小沢氏の人間性に不信感を持つようになり、それが私の小沢嫌いの根底にあります。

 もちろん、前々回の参院選当時、民主党の代表を務め、「国民の生活が第一」と言う、今でも使われている民主党のスローガンを述べて、参院選で大勝して政権交代への道筋をつけた手腕は、評価すべきだと思いますが、その根底に、自らの権力のためには、いかようにも立場や主張を変えると言うのであれば、やはり信用できない政治家として、批判すべきと思います。

 特に、民主党が前々回の参院選で勝利し、「ねじれ国会」になった時に、自民党との大連立を画策したり、アフガニスタンへの派兵を、アメリカのアーミテージに求められたときに、国連軍である「ISAF」になら自衛隊を出しても良い、と発言するなど、現行憲法の平和主義を重視する私としては、認めがたい考えの持ち主であります。

 さて、今後、永田町では、さまざまな動きがあるでしょうが、事件が法廷に預けられ以上、余りこの事件に時間を無駄にせず、補正予算による経済対策の早期の執行を急ぐべきだと思います。所詮は小沢氏個人のことなのですから。

 今日は、ここまでとします。上記赤文字部分のリンク先は、長いですがぜひお読みください。

 なお、明日は、民主党代表選において、小沢氏を狂気のように支持したネット世論。特に植草一秀の主張に対して、陰謀論批判と併せて、徹底的に矛盾を突いて行きたいと思います。

 以上。
posted by ジャッカル at 16:39| Comment(0) | TrackBack(3) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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