2011年01月15日

マスコミが「第四の権力」から転がり落ちる日

  今、新聞、雑誌などの紙メディア、およびテレビ局各局共に、インターネットによるニュース、情報、動画の配信に押されて、非常に苦しい経営状況にあると言える。
 遠からず産経、毎日はつぶれ、テレビ局では、TBSやフジテレビですら危ないと言われている。

 確かに、私の父は昔も今も毎日新聞を取っているが、私は取っていない。そして、たまに帰省したときに見る毎日新聞には昔日の面影は無く、薄く、広告ばかりが目に付き、文芸欄や論説欄は削りに削られている。

 経団連の奥田元会長(トヨタ元会長)が、自民党政権危機のときに、マスコミを脅すような発言をしたことがあったが、もはやそれは現実の物となっている。
 マスコミは「第四の権力」の座を転がり落ち、社会の木鐸たる使命も失い、ただひたすら広告料のために財界に奉仕する存在と成り果てたといえるだろう。

 いまや、第四の権力はおろか、立法、行政の府も、財界の金によって動く。もはや民主主義国家はその体裁だけになり、実質、金主主義国家が成立したといえるだろう。
 しかし、古代ギリシャのソロスの時代の金主主義とは、金をもてるだけの才覚ある市民による共和制だったが、今の金主主義は、単により多くの儲けを求めるだけの、無目的な怪物と成り果てている。
 この化け物には、ただ金を稼ぐ、と言う以外の目的を持たない。構成員たる社員は、その小さな自我のままに、単に企業に奉仕することで自分の名利を求めることのみに汲々とし、社会的な使命など忘れ果てている。

 ここには、近代以降、営々と築かれてきた、理性や制度などは事実上存在しなくなり、ただひたすら儲けを溜め込むことのみが自己目的と化した化け物が生まれているのである。

 かつて、暴力的な権力を「リヴァイアサン」と呼び、それをいかに統御して人間の理性によって支配するかを論じてきたのが、「近代市民思想」であったといえるだろう。
 その後、マルクスなど、原始的資本主義への批判とアンチテーゼはあったが、政治的理由で、葬り去られつつある。また、やはり、100年と言う年月の間には、変化があるのは当たり前だ。

 今の、この新たな「リヴァイアサン」(ベヒーモスでも、ティアマットでも良いが)の暴走を抑え、国民が真に自分たちのための国家を取り戻すために、今、何が必要なのだろうか?

 どうすればよいのだろう?
 化け物を倒す勇者様は現われそうにない。自分たちの手で何とかするしかない。
posted by ジャッカル at 18:01| Comment(0) | TrackBack(1) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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